ケニアの首都は、わずか百年のうちに汽水性の無人の沼沢地から繁栄する近代的な首都へと躍進しました。1899年、この地に到達した鉄道建設の作業員はベースキャンプと補給基地を建設し、単に「マイル327」と命名しました。現地のマサイ人はこの高地湿地帯をEwaso Nai’beri(冷たい水の土地)と呼んでいました。
このキャンプは質素な集落になり、やがて掘っ建て小屋が並ぶ町になりました。1907年、この町はイギリス領東アフリカ全体の首都になります。ナイロビはすぐにこの植民地の重要な中心都市となり、世界中の冒険家や狩猟家、旅行家にとって憧れの地となりました。
現代のナイロビは今でもアフリカのサファリの中心都市ですが、現代世界の影響がこの都市にも急速に及んでいます。辺境の町の面影はなく、アフリカで最大級のもっとも興味深い都市のひとつとなったナイロビ。ナイロビは、けっして眠らないようにみえる都市です。
ナイロビ全体が果てることのないエネルギーに満ち、人間のあらゆる生活を目にする繁栄の場所です。対照が際だつこの都市では、人種、部族、出身地といった各側面が一体となってナイロビ独自の個性を生んでいます。
ナイロビはその歴史意識を失っていません。優れた博物館のほか、映画「愛と哀しみの果て」(Out of Africa)の原作者であるカレン・ブリクセンが実際に住んでいた家が観光客に公開されています。近代的な首都ナイロビは、周囲の偉大な自然から切り離されていません。ナイロビのすぐ郊外には、113平方キロメートルの平原、断崖、森林からなるナイロビ国立公園があります。
この国立公園には、ゼブラ、ヌー、バッファロー、キリンなどの大きな群れが棲んでいます。サイやチーター、多数のライオンもすべてここで観察できます。ナイロビの中心部から20分で生きた野生に接することができます。
さらに町から離れると、高さ27メートルの壮大なFourteen Falls(14の滝)がティカにあります。ここは、景色を楽しむ日帰り旅行に最適です。近くにあるオレ・ドンヨ・サブック国立公園は、標高2,146メートルの印象的な山の周囲に広がっています。
冒険志向の旅行者なら町から車で1時間かけて美しいタナ川へ行き、急流でラフティングを楽しめます。
野生動物からナイトライフまで楽しめるナイロビは、他に類をみない都市です。すばらしい音楽シーン、世界各国の極上のレストラン、どこまでも続くずらりと並んだカラフルな商店と市場。ナイロビではたくさんのものが観光客をもてなします。
アクセス
ナイロビはケニアの首都であり、多くの観光客の到着地です。主要空港のジョモ・ケニヤッタ国際空港は、町の中心から15キロの場所にあります。この空港では国際便と国内便の両方を利用できます。
町の中心から11キロ離れたウィルソン空港は、国内便の拠点となる空港です。ここでは、ケニア国内の定期便とチャーター機の両方を利用できます。ナイロビの至るところには、一日中往来が絶えない"マタトゥ(matatu)"の乗り場があります。ナイロビは、ケニアの広範なバス路線網の拠点となります。多くのバス会社がケニア各地の行き先へ向けてバスを運行しています。
ナイロビを歩いてまわるのは比較的簡単です。町の中心部が小さくて移動が容易だからです。場所によっては歩くのが危険な場合もあります。出かける前に地元の人々のアドバイスを受けることをお勧めします。タクシーはどこでも利用でき、便利な乗り物です。
多くの場合、タクシーは市内のホテルや観光スポット近くの路上で客を待っています。ホテルやレストランでは、必要に応じてタクシーを呼ぶこともできます。通常、ナイロビのタクシーは車の両側に黄色の線が入っています。
タクシーはメーター制ではありません。出発する前に運転手と交渉して料金を決める必要があります。適正な料金について、地元の人々や宿泊ホテルの従業員にアドバイスを求めてください。
電話予約、新型の車両、熟練した運転手、妥当な料金を売り物にしたダイヤル・タクシー・サービスを提供する会社がいくつかあります。タクシー会社によっては、空港に予約カウンターがあります。
バスは市内の所定のルートで運行されます。大規模なケニア・バスは、一定のダイヤに基づいて市全域のルートを走っています。
バスはどの停留所でも乗車でき、車内で切符を買います。公共のミニバス"マタトゥ(matatu)"も市内のルートを終日走っています。"マタトゥ(matatu)"はもっとも一般的な地域の公共交通手段です。











