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 ビクトリア湖

ケニアの西部辺境地帯には広大なビクトリア湖があります。"ニャンザ(Nyanza)"と通称されるこの巨大な湖はイギリスのウェールズ地方の2倍の広さを誇り、ケニア、タンザニア、ウガンダの自然の国境を成しています。

ビクトリア湖はアフリカ大陸の中心を成し、世界最長の川であるナイル川の源泉となっています。19世紀、ナイル川の不可解な事象はアフリカ探検における大きな謎となっていました。多くの探検が失敗に終わった後、1858年にジョン・ハニング・スピークがついにビクトリア湖畔に到達しました。ナイル川の流れは北へ向かい、"ニャンザ(Nyanza)"の湖水をエジプトへ、さらには地中海へと運んでいます。

この広大な水域には、チラチラ光りながら群遊するカラフルなシクリッドや大型のナイルパーチなど、たくさんの魚が生息しています。ニャンザ地方は、優れた漁師として知られるルオ人の中心地です。フィッシングのために多くの釣り人がこの湖を訪れます。釣り人の主なターゲットは、世界有数のゲームフィッシュとみなされているナイルパーチです。ビクトリア湖に浮かぶ島々には3つのフィッシングロッジがあります。

街路が広く、植民地風の建築様式がみごとなキスムは湖畔の静かな港町です。南方ではビクトリア湖に沿って漁村が並び、ホマ・ベイの広大な湖水に面しています。この地域には固有種が多く生息する、小規模ながら魅力あふれるルマ国立公園があります。この地域の美しさを味わう最良の方法は、ビクトリア湖自体に身をおくことです。太陽は明るく輝き、そよ風が湖面から吹いています。湖畔の木立では、ミサゴが心に残る長い鳴き声でたがいに呼びあっています。日暮れになると湖面は黄金色に染まり、丸木舟に乗った地元の漁師が網を引きあげてゆっくりと家路に向かいます。

アクセス
ナイロビからバスや"マタトゥ(matatu)"、私的な交通手段を使用してキスム経由でビクトリア湖へ直接行くことができます。キスムへはナイロビから鉄道を利用して行くこともできます。キスムには空港があり、定期便が飛んでいます。チャーター機もこの空港を利用できます。ムファンガノ島には個人所有の滑走路があります。近くのマラバはウガンダとの主要な国境検問所です。国境へ向かう伝統的な交通手段は"ボダボダ(Boda Boda)"と呼ばれる自転車タクシーです。この名前はBorder-Border(国境間の行き来)に由来しています。キスムからビクトリア湖南岸のホマ・ベイへ向かう道路があります。島への往復にはフェリーや民間のボートを利用します。