アンボセリは巨大なものが棲む土地です。そこには乾いた草原が広がり、地平線ははるか彼方まで伸びて空とつながっています。
アンボセリは象の集団とその大きな群れで知られており、大きく緑豊かな沼沢地に向かって牙のある雄がゆっくりと移動していく姿は印象的です。しかし、巨大なもののなかで最も印象深いのはキリマンジャロです。
このアフリカ最大の山はタンザニア国境をわずかに越えたところに位置しますが、もっとも感動的な雪を頂いた眺めはアンボセリから得られます。夜明けの光を浴びてキリマンジャロは濃い紫色になり、山頂の雪は優美なピンク色に染まります。アンボセリの平原を横切る象の群れの頭上にそびえるキリマンジャロの景観は、時を超越したアフリカのイメージです。
アンボセリ国立公園を中心とする地域には多くのマサイ人が住んでいます。アンボセリ国立公園は400平方キロメートルに及び、南部の境界はタンザニア国境と接しています。アンボセリに棲むのは象だけではありません。広大な草原で草を食べるヌーやシマウマ、インパラの群れがいます。小型の哺乳類が多く生息し、バードウォッチングを楽しめるアカシアの森もあります。ここではチーターもよく目撃されます。
アンボセリ国立公園は広大な丘陵を中心に構成されています。周囲の平原の眺めは壮大で、竜巻が土煙を空に巻きあげていく光景もよく見られます。この広々とした地域はウォーキングに適しており、多くのキャンプやロッジでは、ゲーム・ウォーク(徒歩による動物観察)のほか、現地のマサイ人集落に滞在する旅行を催しています。
アクセス
アンボセリまでナイロビから車で4時間です。最寄りの町は、ケニアとタンザニアの国境にあるナマンガです。ナイロビその他の場所からナマンガへ向かう定期バスと"マタトゥ(matatu)"があります。ナイロビからタンザニアのアルーシャへ行く民間の定期シャトルバスもナマンガを通ります。
ナイロビとコースト地区から飛行機の定期便が毎日運航されています。アンボセリには中心的な小空港があります。この滑走路は民間のチャーター機も利用できます。私的な交通手段がないと、アンボセリ国立公園へ行くのは困難です。ほとんどの観光客はナイロビからのサファリ・ツアーの一環として、またはレンタカーを利用して当地を訪れます。
公園内には道路が整備されていますが、旅行者自身が車を持ち込む場合は、土ぼこりの多い道を運転する心構えが必要になります。











